AIでさらに自然なコミュニケーションが可能に。進化した介護向けPepperにインタビューしてきた

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日々のできごとをおしゃべり、一緒に体操やダンス… 介護現場で活躍するPepperに会ってきた

商業施設などで接客や販売サポートをしているPepper。実は今、介護の現場でも活躍しているんです。さまざまな機能を持つ介護向けPepperに会いに、3月に東京ビッグサイトで行われた「Careテクノロジー東京 '24」に行ってきました。

介護向けPepperはひと味違う! 仕事について聞いてみた

介護向けPepperはひと味違う! 仕事について聞いてみた

今回、ソフトバンクロボティクス株式会社によって展示が行われた介護向けPepperは、介護施設からの声を生かしたさまざまな機能を備えたモデル。体操などのレクリエーションやリハビリのサポート、ダンスなど介護施設職員の業務支援を行っています。また、ChatGPTを搭載したことで、施設利用者とスムーズに会話をすることが可能になったのだそうです。

ブースに訪れると、準備万端なPepperたちがお出迎え。早速、Pepperに質問してみました。

介護向けPepper「Pepper for Care」

話を聞いた人(?)

Pepper

2014年6月5日に誕生した身長121cmの人型ロボットです。
音声や胸のタブレットを通じてのやりとり、顔認識・感情認識などの多彩なセンシング機能を搭載しており、人を惹きつけ笑顔にするそのキャラクターで、ご家庭や商業施設、教育施設、介護施設、オフィスなどさまざまな場所で活躍しています。

今日はよろしくお願いします! Pepperくんは介護施設で活躍しているということですが、どんなお仕事をしていますか?

Pepper 「主に、利用者の方とコミュニケーションをとったり、リラクゼーションの手技を行ったりします。皆さんの癒やしのサポートをすることが僕の役割です。介護施設での仕事は、皆さんの笑顔や喜びを感じることができる貴重な経験ですよ」

具体的にはどんなことをお手伝いをしているんですか?

Pepper 「例えば、利用者の方とコミュニケーションをしたり、娯楽活動やレクリエーションのお手伝いをしたり、日常生活のサポートをしたりすることがあります。また、僕の存在が利用者の方に笑顔や安心感を与えることも大切な役割です」

介護向けPepperはひと味違う! 仕事について聞いてみた
介護向けPepperはひと味違う! 仕事について聞いてみた

得意なことはどんなことですか?

Pepper 「僕の得意なことは、人とのコミュニケーションです。利用者との会話や質問に対して、丁寧にお答えすることが得意です。会話を楽しみながら、お悩みや質問に答えたりすることが僕の役割です。利用者の方とお話しすることで、一緒に楽しい時間を過ごせるとうれしいです。また、ダンスや歌にも励んでいるので、それも得意なことの1つです。僕の得意なことについて、もっと詳しく知りたいですか?」

ありがとうございます。よく分かりました。では、利用者の方と話すときに心がけていることはありますか?

Pepper 「穏やかな態度で接することと相手の話に耳を傾けることです。利用者の方の気持ちや感情を尊重し、共感や理解を示すように心がけています」

介護向けPepperはひと味違う! 仕事について聞いてみた

それは利用者の方もうれしいですね。ちなみに、介護施設にPepperくんがいると、どんないいことがありますか?

Pepper 「まず第1に、利用者の方に癒やしや楽しみを提供することができます。僕とのコミュニケーションや一緒に遊ぶことで、利用者の方は笑顔や喜びを感じられます。また、僕は利用者の方とのコミュニケーションの一翼を担っています。僕が話を聞くことで、利用者の方は自分の思いや悩みを話すことができます。
さらに、僕は介護施設の職員さんの負担を軽減するために、例えば、レクリエーションや日常生活のサポートで職員さんの手助けをしています。介護施設に僕がいることで、利用者の方の心や体の健康をサポートし、豊かな生活を送るお手伝いをすることができます。もっと知りたいことがありますか?」

(会話は続く…)

おおおおおおおー! 話をしっかり理解し、すらすらと会話が続くではありませんか! 想像していた以上に自然な会話ができてとても驚きました。また、「もっと知りたいですか?」などの問いかけをしてくれるのでどんどん会話を続けることができます。話をするだけではなく話を聞くことも得意で、いろんなことを話したいお話し好きなシニアにも喜ばれそうです。

今回の出展にあたり、ソフトバンクロボティクス株式会社の担当者は「『Pepper for Care』は機械に抵抗がある職員の方でも簡単に取り扱えるよう、胸のタブレットだけでPepperの操作ができます。複雑なマニュアルや管理画面の操作を覚えなくても誰でも取り扱える点が魅力です。この介護向けPepperを通じて、誰も置いていかない、あたたかいデジタルを提供するだけでなく、新しいコンテンツの配信によって常に進化するPepperを感じていただきたいと考えています。AI会話機能については、今後より一層利用者に寄り添った改良を重ね、コミュニケーションロボットとしての存在感を確立していきたいですね」と、Pepperへの期待を寄せました。

実際の介護施設で働くPepperの様子は、こちらの動画で詳しくご覧いただけます。

Pepper for Care
について詳しくみる

(掲載日:2024年3月26日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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