Beyond 5G/6G時代に向けたAIによる基地局高度化。「AI-RANアライアンス」を設立

1 ヶ月前 14
ARTICLE AD BOX

Beyond 5G/6G時代に向け基地局の高度化をAIで実現  −AI-RANアライアンスを設立

ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)は、通信やAI(人工知能)のリーディングカンパニーや大学などとともに、AIを活用した新たな通信プラットフォームの創出を目指す「AI-RANアライアンス」を設立したことを、2月にスペイン バルセロナで開催された世界最大のモバイル関連展示会「MWCバルセロナ2024(以下、MWC)」内で発表しました。また、MWCの開催期間中、AI-RANなどのデモンストレーションを行い、ブースには多くの来場者が訪れました。

Beyond 5G/6G時代に向け基地局の高度化をAIで実現  −AI-RANアライアンスを設立

AI-RAN(Artificial Intelligence Radio Access Network)は、AIアプリケーションと無線アクセスネットワーク(RAN)を同じコンピューター基盤の上に統合する新しい技術で、無線基地局やネットワークにAI機能を入れることで、基地局がより効率的に高度な処理を行うことができるようになります。

Beyond 5G/6G時代に向け基地局の高度化をAIで実現  −AI-RANアライアンスを設立

ソフトバンクはNVIDIAとのパートナーシップを通じ、AI-RANに関する技術開発を進めています。AI-RANの活用により、モバイルネットワークの効率性をグローバル規模で向上させ、Beyond 5G/6G時代に向けてAIを活用した新たなビジネス機会を創出することをミッションに、AI-RANアライアンスが発足しました。

AI-RANアライアンスは、通信やAIのリーディングカンパニー10社と1つの学術機関(Amazon Web Services, Inc.(AWS)、Arm、DeepSig Inc.(DeepSig)、Telefonaktiebolaget LM Ericsson(Ericsson)、Microsoft Corporation(Microsoft)、Nokia、 Northeastern University、NVIDIA、Samsung Electronics、ソフトバンクおよびT-Mobile USA, Inc.(T-Mobile))により設立され、オープンなエコシステムの構築を目指します。

Beyond 5G/6G時代に向け基地局の高度化をAIで実現  −AI-RANアライアンスを設立

MWCでは、アライアンス設立メンバーの1社であるArm社のブースに設けられたAI-RANアライアンスのコーナーで、AI-RAN技術のデモンストレーションを中心とした展示が行われ、来場者が聞き入る様子などが見られました。

Beyond 5G/6G時代に向け基地局の高度化をAIで実現  −AI-RANアライアンスを設立

MWCを振り返り、ソフトバンク株式会社 先端技術研究所 所長の湧川隆次は、以下のようにコメントしました。

湧川

「今回のMWCでもAIが一番の注目ワードでした。AIはまさに始まったばかりで、今後より多くの研究や技術開発が必要とされています。通信業界においてもAIを活用できる部分が多々あります。ソフトバンク1社だけで取り組むのではなく、AI-RANアライアンスによって業界全体を巻き込むことで、研究開発を促進させてエコシステムを構築して行きます。

MWCでは、AI-RANのデモンストレーションなどを通じて、AIと通信が融合した具体的なユースケースを提案しました。AI-RANアライアンスでは、技術を作るだけでなく、社会実装していくところまで持っていきたい。11者でスタートしましたが、今後はオープンにメンバーシップの募集を開始しますので、ぜひ、多くの通信業界の企業やAI関連企業、そして大学や研究機関にも参加してもらい、AI-RANアライアンスの活動を促進していきたいと考えています」

(掲載日:2024年4月2日)
文:ソフトバンクニュース編集部

記事全体を読む