【PoC】～1分で分かるキーワード #196

製品やシステムが持つ可能性や改善が必要な点を早期に発見

PoCは、新しい製品やシステムを作る際、その製品やシステムが実際に市場で受け入れられるか、または技術的に実現可能かどうか、確かめるための手段です。ITの分野で多く用いられるだけでなく、医療業界・製造業の研究開発や映画製作など、多くの分野で活用されています。

実現可能性の検証のために実施するPoCに対し、問題点の検証を行う「実証実験」とは目的が違うとされることもありますが、PoCの工程で、問題点を発見できる場合もあるため、PoCを実証実験と同じ意味として扱うこともあります。

必要な機能だけを小規模の予算で検証することで、ユーザーからのフィードバックを得て、課題を発見した際は、改善して次の開発ステップに移ることも可能です。また、実用性がないとわかった場合は、本格的に開発を進める前に中止することで、開発費用や人件費、時間などの削減につながります。また、PoCを実施することにより、技術的な問題がないことや、商品やシステムの実現性が高まり、取引先や投資家の有効な判断材料となります。

（掲載日：2024年4月16日）
文：ソフトバンクニュース編集部