【Tier1】~1分で分かるキーワード #187

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【Tier1】~1分で分かるキーワード #187

階層構造における第1層(最上位階層)を表し、主に「一次請け」を意味する言葉としてさまざまな業界で用いられる

その分野で最上位あるいは最も重要度の高いプレーヤー

「Tier(ティア)」とは階層を表す単語で、ビジネスではTier1/Tier2/Tier3というように表します。自動車などの製造業や建設業などで一次請けという意味で多く用いられ、例えば製造業では、Tier1となるプレーヤーは直接最終製品メーカーに製品の大部分または重要な部品などを供給。このTier1に納品するメーカーをTier2、さらにTier2に納品するメーカーをTier3と呼びます。その他、金融業界においては銀行の自己資本の基本的項目という意味を持つなど、幅広い業界で利用されています。

また、情報通信業界では主にインターネットサービスプロバイダー(ISP)の階層を表します。ISPは経路情報の多さによって最上位からTier1>Tier2>Tier3の順に階層化されており、Tier1は多くの地域や国をカバーし、配下にある全てのプロバイダーの経路情報(フルルート)を持つごく一部の大手プロバイダーを指します。日本におけるTier1のISPは、このTier1の配下にTier2、さらにTier2にTier3が接続するという階層構造になっていて、世界中のインターネットは最終的にTier1プロバイダーにたどり着きます。なお、日本におけるTier1のISPは、NTTコミュニケーションズとソフトバンクの2社です。

Tier1プロバイダーは大規模なネットワークですが、1社だけでは世界中全てのネットワークを網羅することはできないため、他のTier1プロバイダーとピアリング(相互接続)をすることでそれぞれの持つ経路情報を交換しあい、インターネットにおける国際的な接続を実現しています。

Tier1の関連情報

(掲載日:2024年2月20日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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