そもそも軍隊って何するの?韓国人夫に聞く兵役のリアル①

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NCTのテヨンが4月15日に入隊することが決定し、話題となりました。そもそも入隊後はどのような生活を送るのでしょうか。そこで日韓夫婦ライターのクムクムが、実際の経験者である韓国人夫から聞いた軍隊のリアルをシリーズでお届けします!

毎日のルーティンは?

韓国人夫が所属していたのは陸軍。平日のルーティンはだいたい決まっており、朝は6時に起床して22時に就寝。朝食、昼食、夕食以外は草刈りや雪かきなどの地域ボランティア、そして訓練を行っていたそう。

自由時間は夕食後から1時間ほど。韓国人夫の時は今のようにスマホを使うことは許されておらず、基本的に携帯電話は自宅に置いて行かなければなりませんでした。そのためいくら自由とは言っても、服を洗ったりアイロンを当てたり、靴を磨いたり、公衆電話から家族に電話をかけてやり過ごしたとのこと。

土日は基本的に訓練は休み。割とのんびり過ごすことができたようです。娯楽はギターやカラオケ、テレビ、読書など。テレビは先輩優先だったそうですが、ドラマなども見ることはできたようです。さらに外で皆とサッカーをしたりも。何より、家族から届く手紙を読むのがとても励みになった、と言っています。

部屋や食事やお風呂は?

部屋は共同部屋で、自分の物を入れるロッカー、布団があるのみ。衣類なども自分で洗い、干して管理します。布団や身の回りは清潔に、きちんと整えておくことも訓練の一環なのだとか。

食事は食堂で支給されます。キムチやご飯やスープなどの質素なものが多く、たまにお肉なども出てきたみたいです。韓国人夫によると、味は全く覚えていないそう。理由は、先輩よりも早く食べ終わらなければならず、噛まずに飲み込んでいたから、ということです。

入浴は基本的にシャワーのみ。お湯が出るシャワーが1つしかなく、それは先輩たちが使うため、なんと真冬でも真水で洗わなければならなかったと言います。

夜も22時から6時までぐっすり眠れるわけではなく、 2時間おきに交代で見回りに行く必要がありました。アラームが使えない中、呼ばれたら起きなければいけないため、寝ていても常に緊張状態だったとのこと。

辛かった兵役期間

現在の兵役期間は18ヶ月。韓国人夫の時は 2年間でした。人生で一度も泣いたことがなかったのに思わず泣いてしまったほど、軍隊での生活は厳しく、過酷だったようです。特に1年目は全てが初めての中、覚えることや自分でしなければならないことが山のようにあり、しかも先輩の顔色を伺いながら生活しなければなりません。

2年目になると少しは慣れ、徐々に楽になった部分もあったのだとか。先輩は厳しいながらも、時々コンビニでインスタントラーメンを買ってくれたそう。先輩と一緒に食堂にお湯をもらいに行き、お皿がないのでラーメンの袋の中に注いで食べたりしたことが、今では良き思い出になっているようです。軍隊で苦労を分かち合ったメンバーとは、今でも仲良くしています。

もちろん、どの部隊に入隊するかで生活は違いますが、韓国人夫の時に比べて今では兵役もだいぶ「緩くなった」と言われています。それでも、制限の多い中、国のために義務を果たす、というのはやはり大変なのではないかと思います。

次回は、兵役中の恋愛事情についてお届けします。

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